L字型墓石

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墓石

壁面墓地:新しいお墓のかたち

壁面墓地とは、読んで字のごとく、建物の壁面に沿って、お墓が設けられているお墓のことです。従来よく見かける、地面に一つずつ墓石が並んでいるお墓とは異なり、壁を利用することで場所を取らない造りとなっています。そのため、土地が貴重でなかなか広い場所を確保しにくい都心部などでも設置しやすく、近年、注目を集めています。 壁面墓地のお墓の形は、多くの場合、直角に曲がった「く」の字型で統一されています。ちょうど、座椅子のような形をしています。この形は、限られた場所を最大限に活用するために考えられたもので、見た目にも整然とした印象を与えます。また、使う石の量も、従来のお墓に比べて少なく済むため、価格を抑えられるというのも大きな利点です。 壁面墓地は、屋内に設置されている場合が多く、天候に左右されずにいつでもお参りできるというのも魅力の一つです。雨の日や風の強い日、雪の降る日でも、快適にお参りすることができます。また、バリアフリー設計になっていることも多く、高齢の方やお体の不自由な方でも安心して訪れることができます。さらに、管理事務所が常駐している場合が多く、清掃や管理が行き届いているため、お墓の維持管理の手間が省けるという点も、選ばれる理由の一つとなっています。 近年、お葬式や墓地の在り方に対する考え方が変わりつつあります。従来のような大きなお墓を建てるのではなく、より手軽で管理しやすいお墓を求める人が増えています。壁面墓地は、そのような時代の流れに合った新しいお墓の形と言えるでしょう。都心部にお住まいの方や、お墓の管理に負担を感じている方にとって、壁面墓地は、現代的なお墓の選択肢の一つとして、今後ますます注目されていくでしょう。