
柩:最後の安らぎの場所
ひつぎは、葬儀において故人様を火葬の時までお守りする大切な役割を担います。火葬までの間、故人様を安置する場所としてだけでなく、故人様の尊厳を守り、最後の旅立ちにふさわしい厳かな雰囲気を作り出すという意味でも、ひつぎは欠かせないものです。
ひつぎは、単なる箱ではありません。故人様の人生の最期を象徴する神聖な場所であり、故人様が生きた証を物語る大切な空間です。また、遺族の方々にとっては、故人様との最後の別れを告げる、かけがえのない場でもあります。ひつぎを通して、故人様との思い出を振り返り、感謝の思いを伝えることで、深い悲しみを乗り越え、前を向いて生きていく力となるのです。
ひつぎには、様々な種類があります。材質は、木の種類によって価格や見た目、耐久性が異なり、大きさも故人様の体格に合わせて選ぶことができます。また、装飾や内部の布地なども、故人様の好みに合わせて選ぶことができます。最近では、環境に配慮した素材で作られたひつぎも増えてきています。
ひつぎを選ぶ際には、葬儀社の担当者とよく相談し、故人様らしい、安らかな眠りにふさわしいひつぎを選ぶことが大切です。故人様との最後の時間を大切にし、心からの感謝の気持ちで送ってあげることが、残された人々の心の癒しにも繋がるのではないでしょうか。ひつぎは、故人様を偲び、その人生を尊重する、大切な役割を果たしていると言えるでしょう。