
人気の墓石とその種類
お墓は、亡くなった方が永遠に眠る大切な場所であり、残された家族や子孫が故人を偲び、弔う場でもあります。そのため、お墓選び、そしてお墓の中心に位置する墓石選びは、時間をかけてじっくりと行うことが大切です。
墓石には実に様々な種類があり、材質、形、デザインなど、それぞれに個性があります。大きく分けると和型と洋型があり、和型墓石は、日本で古くから見られる伝統的な形をしています。竿石、上台、中台、芝台といった複数の石材を組み合わせた構造で、家紋や戒名などを刻むのが一般的です。黒御影石が用いられることが多く、風格のある落ち着いた雰囲気が特徴です。
一方、洋型墓石は、西洋文化の影響を受けたデザインで、和型墓石に比べて全体的にコンパクトでシンプルな形をしています。故人の名前や生没年月日を刻むことが多く、十字架や天使などの宗教的なモチーフが取り入れられることもあります。白御影石が用いられることが多く、明るく洗練された印象を与えます。
近年は、和型でも洋型でもない、デザイン墓石と呼ばれる自由な発想でデザインされた墓石も人気を集めています。故人の好きだったものや趣味、座右の銘などを刻んだり、独特な形にしたりと、故人の個性を表現することができます。材質も様々で、色彩豊かな石材が使われることもあります。
このように墓石には様々な種類があります。お墓参りに訪れる人々が故人の面影を感じ、安らぎを感じられるような、故人にふさわしい墓石を選びたいものです。石材店では様々な種類の墓石を展示していることが多いので、実際に見て触れて、じっくりと検討することをお勧めします。