12月8日

記事数:(1)

仏教

成道会:悟りの喜びを分かち合う

12月8日は成道会という仏教の行事の日です。この日には、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開かれたことをお祝いします。お釈迦様は、王子として裕福な暮らしを送っていましたが、人生には避けられない老い、病気、死という苦しみがあることに気づき、深く悩みました。その苦しみから逃れる方法を探し求めて、地位や財産をすべて捨て、厳しい修行の道に入られました。 何年も厳しい修行を続けましたが、苦行だけでは真の幸せにはたどり着けないと気づき、菩提樹の下で静かに座禅を組み、瞑想にふけりました。そして、ついに12月8日の早朝、明けの明星が輝くのを見て、お釈迦様は悟りを開かれました。この悟りは、私たち人間が生きていく上で、苦しみから逃れ、本当の幸せを見つけるための大切な教えの基礎となっています。 お釈迦様は、人々が迷いや苦しみから抜け出すには、正しい行い、正しい考え方、正しい生き方をすることが大切だと説きました。そして、煩悩を捨て去り、慈悲の心で他者を思いやることこそが、真の幸せに繋がる道だと示されました。成道会は、このお釈迦様の尊い悟りを心に刻み、その教えに感謝し、自らもより良い生き方をしようと決意を新たにする日です。現代社会においても、お釈迦様の教えは私たちの心に安らぎと希望を与え、人生の指針となる貴重な教えとして受け継がれています。