
お墓と消費税:増税の影響と対策
私たちが日ごろ購入する品物やサービスには、消費税という税金がかかります。この消費税は、2019年10月に8%から10%に引き上げられました。この2%の引き上げは、特に高額な買い物をする際に、家計への負担を大きくします。人生でそう何度も購入する機会のないお墓も、その例外ではありません。
お墓は、石の種類や大きさ、彫刻の有無、墓地の立地などによって価格が大きく変動します。一般的には数十万円から数百万円、場合によっては一千万円を超えることもあります。このように高額なお墓の購入費用に対して、消費税率2%の引き上げは、数万円から数十万円単位の負担増につながります。例えば、仮に三百万円のお墓を購入する場合、消費税8%の時は二十四万円ですが、消費税10%になると三十万円となり、六万円の差額が生じます。
お墓の購入を考えている方は、この消費税の増加による価格上昇を念頭に置いて、資金計画を立てる必要があります。余裕を持った資金計画を立てておくことで、予期せぬ出費に慌てることなく、落ち着いてお墓を選ぶことができます。また、予算に限りがある方は、消費税増税前に購入を済ませるという選択肢も検討する価値があります。増税前に購入することで、数万円から数十万円の出費を抑えることができます。
しかし、お墓は故人の永眠の場所となる大切な場所です。価格だけで判断するのではなく、墓地の環境や雰囲気、交通の便なども考慮し、家族とよく相談した上で、後悔のない選択をすることが大切です。消費税の増税は、お墓の購入を検討する上で、一つの重要な要素となりますが、最終的には自身の状況や希望に合った選択をすることが重要です。