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葬祭費について知っておきましょう

葬祭費とは、国民健康保険に加入していた方が亡くなった時に、葬儀を執り行った人に支給されるお金のことです。これは、亡くなった方が国民健康保険に入っていたという事実と、実際に葬儀が行われたという事実に対して支給されるものです。葬儀にかかった金額の多寡は関係ありません。葬儀を行わなければ支給されないので、注意が必要です。 この葬祭費は、亡くなった時に受け取れる死亡一時金や死亡年金とは種類が違います。死亡一時金や死亡年金は、故人自身が積み立ててきたお金が元になっていますが、葬祭費は違います。葬祭費は、残された遺族の金銭的な負担を軽くするための制度です。 葬儀は、亡くなった方を弔う大切な儀式であると同時に、どうしても多くのお金がかかってしまいます。この経済的な負担を少しでも軽くするために、葬祭費という制度が設けられています。 葬祭費を受け取れるのは、実際に葬儀を行った人です。故人の配偶者や親族など、誰が葬儀を行ったのかは関係なく、実際に費用を負担した人が申請することができます。 申請の際には、葬儀を行ったという事実を証明できる書類が必要になります。葬儀社から受け取った領収書などは、大切に保管しておきましょう。また、葬祭費の申請手続きは、故人が加入していた国民健康保険の窓口で行います。必要な書類や手続きの流れなどを事前に確認しておくとスムーズです。 葬祭費は、故人の最期の儀式である葬儀を執り行う上で、遺族の大きな支えとなる制度です。申請方法や必要書類など、不明な点があれば、お住まいの市区町村の国民健康保険担当窓口に問い合わせることをお勧めします。
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復氏届:旧姓に戻る選択

連れ合いが亡くなったあと、結婚前の戸籍と名字に戻りたい時に、役所に提出する書類が復氏届です。結婚によって連れ合いの戸籍に入り、名字が変わっていた人が、もとの戸籍と以前の名字に戻ることができます。人生の大きな節目である連れ合いの死後、いろいろな手続きや整理が必要となりますが、その中で復氏届は自分の人生の設計を改めて考える機会となる選択肢の一つです。 以前の名字に戻ることで、過去の自分を取り戻したような気持ちになる人もいます。例えば、旧姓で仕事や趣味の活動をしていた人にとって、元の名字に戻すことは、それらへの愛着を再確認するきっかけになるかもしれません。また、家族や友人との関係性においても、旧姓を使うことで、結婚前の自分に戻ったような安心感を得られる場合もあります。 手続き自体は比較的簡単で、必要な書類を集めて役所に提出するだけで済みます。必要な書類は、戸籍謄本や死亡届の受理証明書などです。戸籍謄本は、本籍地の役所で取得できます。死亡届の受理証明書は、死亡届を提出した役所で交付してもらえます。これらの書類と復氏届の用紙を役所に提出すれば、手続きは完了です。戸籍の手続きは複雑な印象がありますが、復氏届は比較的分かりやすい手続きと言えるでしょう。 復氏届の提出期限はありません。連れ合いが亡くなってから、すぐに手続きをすることも、数年後に手続きをすることも可能です。提出期限がないため、落ち着いて自分の気持ちと向き合いながら、手続きをする時期をじっくり考えることができます。 復氏届は、自分自身のアイデンティティを見つめ直す良い機会となるでしょう。連れ合いとの大切な思い出を胸に、新たな人生を歩むための第一歩として、復氏届の提出を考えてみるのも良いかもしれません。