本山

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仏壇

仏壇の向き:本山中心説とは?

仏壇を置く際に、家の宗派の本山がある方角に向けて設置するという考え方が、本山中心説です。これは、お参りする時に、自然と本山の方角に向くように仏壇を配置することを意味します。古くから、信仰の対象である本山に対する敬いの気持ちを表す一つの方法として、人々に選ばれてきました。 本山とは、それぞれの宗派の教えの中心であり、精神的な拠り所となる大切な場所です。ですから、本山の方角に向かってお参りすることは、より深い信仰心を示す大切な行いだと考えられてきました。また、日々本山との繋がりを意識することで、心の中に精神的な支えを得ることができ、穏やかな気持ちで毎日を過ごせるという利点もあるでしょう。 例えば、真言宗であれば高野山、浄土真宗本願寺派であれば西本願寺といったように、宗派によって本山はそれぞれ異なります。そのため、仏壇の向きも、それぞれの家の宗派によって当然変わってきます。 もし、この本山中心説に従って仏壇を配置したい場合は、まず自分の家の宗派の本山がどこにあるのかをきちんと確認することが大切です。そして、方位磁石などを使い、本山のある方角を正確に調べましょう。その方角に向けて仏壇を丁寧に設置することで、より良いお参りができるようになるでしょう。また、お寺の方に相談してみるのも良いでしょう。仏壇の向きだけでなく、お参りの仕方なども丁寧に教えていただけます。