
葬祭費について知っておきましょう
葬祭費とは、国民健康保険に加入していた方が亡くなった時に、葬儀を執り行った人に支給されるお金のことです。これは、亡くなった方が国民健康保険に入っていたという事実と、実際に葬儀が行われたという事実に対して支給されるものです。葬儀にかかった金額の多寡は関係ありません。葬儀を行わなければ支給されないので、注意が必要です。
この葬祭費は、亡くなった時に受け取れる死亡一時金や死亡年金とは種類が違います。死亡一時金や死亡年金は、故人自身が積み立ててきたお金が元になっていますが、葬祭費は違います。葬祭費は、残された遺族の金銭的な負担を軽くするための制度です。
葬儀は、亡くなった方を弔う大切な儀式であると同時に、どうしても多くのお金がかかってしまいます。この経済的な負担を少しでも軽くするために、葬祭費という制度が設けられています。
葬祭費を受け取れるのは、実際に葬儀を行った人です。故人の配偶者や親族など、誰が葬儀を行ったのかは関係なく、実際に費用を負担した人が申請することができます。
申請の際には、葬儀を行ったという事実を証明できる書類が必要になります。葬儀社から受け取った領収書などは、大切に保管しておきましょう。また、葬祭費の申請手続きは、故人が加入していた国民健康保険の窓口で行います。必要な書類や手続きの流れなどを事前に確認しておくとスムーズです。
葬祭費は、故人の最期の儀式である葬儀を執り行う上で、遺族の大きな支えとなる制度です。申請方法や必要書類など、不明な点があれば、お住まいの市区町村の国民健康保険担当窓口に問い合わせることをお勧めします。