名義変更

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相続

相続登記の基礎知識

人が亡くなると、その方が所有していた土地や家などの財産は、残された家族などに引き継がれます。これを相続と言いますが、相続した財産の中でも、土地や家はきちんと手続きをしないと、正式に自分のものとして扱うことができません。その手続きが、相続登記です。 相続登記とは、亡くなった方が所有していた不動産の名義を、相続する人の名前に書き換える手続きのことです。この手続きは、法務局という役所で行います。たとえば、お父さんが亡くなって、お父さんが所有していた家を引き継ぐ場合、その家の名義をお父さんの名前から自分の名前に変更する必要があります。この名義変更こそが相続登記です。 相続登記を行うことで、その土地や家は正式に自分のものとなり、自由に売ったり、貸したり、あるいは担保に入れてお金を借りたりすることができるようになります。もし相続登記をせずに放っておくと、将来、その不動産を売却しようとしたり、銀行からお金を借りようとしたりするときに、様々な手続きが必要になり、時間や手間がかかってしまう可能性があります。また、誰が本当の所有者なのかが分からなくなり、トラブルに発展してしまう恐れもあります。 相続登記は、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本や、相続人の戸籍謄本、固定資産税評価証明書など、様々な書類が必要になります。手続きも複雑なため、司法書士などの専門家に相談しながら進めるのが一般的です。相続が発生したら、なるべく早めに相続登記の手続きを進めるようにしましょう。そうすることで、後々のトラブルを避けることができ、安心して暮らしていくことができます。