公営納骨堂

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納骨

現代の納骨堂事情:多様化するお墓の選択肢

納骨堂とは、故人のご遺骨を納め、お祀りする施設のことです。納骨殿とも呼ばれ、寺院の境内に建てられている場合が多く見られます。お墓と似た役割を持つものですが、お墓のように土地を所有する必要がないため、近年利用者が増えています。 従来の納骨堂は、寺院の一角、もしくは専用の建物内にロッカーのような棚を設け、そこに骨壺を納める形が一般的でした。それぞれの棚には、故人の戒名などを記した位牌を安置するスペースも設けられており、仏様に見守られているという安心感を得られる場所となっています。お墓参りの際には、この棚の前に出てお焼香やお祈りをします。 近年では、マンションのように複数の階層を持つ建物全体を納骨堂として利用する、近代的なスタイルも増えてきました。多くの納骨棚を設置できるだけでなく、待合室や礼拝堂など、参拝者のための設備も充実しているのが特徴です。また、バリアフリー設計を取り入れるなど、高齢の方でも安心して参拝できるよう配慮されている場合も多いです。 従来の納骨堂は、棚の奥行きが狭く、骨壺のみを納めるものが主流でした。しかし、近年の納骨堂では、遺品や故人の好きだったものを一緒に納められる、ゆとりあるスペースを設けたタイプも登場しています。故人の思い出の品を納めることで、より故人とのつながりを感じられる場所となるでしょう。 このように、納骨堂は様々な形式があり、お墓とは異なる現代的なスタイルでお参りすることが可能です。費用面でも、お墓に比べて購入費用や管理費用が抑えられる場合が多く、経済的な負担を軽減できます。納骨堂の形式や費用、設備などはそれぞれ異なるため、事前にしっかりと調べて、自身に合った納骨堂を選ぶことが大切です。