
七回忌:故人を偲ぶ大切な儀式
七回忌とは、愛する人を亡くしてから六年の歳月が流れ、七度目の命日に営まれる大切な法要です。故人の霊を慰め、あの世での幸せを祈る仏教の儀式であり、同時に、親族や故人と縁の深かった人々が一堂に会し、共に故人を偲び、思い出を語り合う場でもあります。
仏教では、人が亡くなってから四十九日目に最初の法要である四十九日を営み、その後、一周忌、三回忌と続きます。そして、七回忌はこれらの年忌法要の中でも特に重要な節目とされています。七回忌をもって、年忌法要を一段落とする地域も多く、一つの区切りとして捉えられています。
七回忌以降も、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌と続き、最終的には百回忌まで続きます。しかしながら、一般的には七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、そして百回忌を弔い上げ(追善供養の最後)とする場合が多いです。弔い上げとは、それ以降の法要を行わないという事です。五十回忌は特に大きな節目とされ、盛大に営まれることが多いです。
ただし、地域や宗派によって異なる場合もありますので、七回忌法要を営む際には、菩提寺のご住職、あるいは詳しい親族に相談し、地域の慣習や宗派の作法を確認することをお勧めします。
七回忌は、故人の冥福を祈ると共に、残された人々が故人を偲び、思い出を語り合い、そして前を向いて生きていくための大切な機会です。しっかりと準備を整え、心を込めて故人を送り出しましょう。