お墓解体

「魂抜き」とは、お墓や仏壇、位牌といった、ご先祖様と繋がりのある大切なものを処分したり、新しくしたり、場所を移したりする際に行う仏教の儀式のことです。お墓を閉じる時、仏壇を処分する時、お墓を建て直したり移したりする時、また仏壇を新しく買い替える時など、様々な場面で行われます。この儀式は仏教の宗派によって呼び方が異なり、「お性根抜き」や「閉眼供養」と呼ばれることもあります。 私たちは普段から、お墓や仏壇にはご先祖様の魂が宿っていると考えて大切に扱っています。これは、お墓を建てた時や仏壇を新しくした時に、ご先祖様の魂を移し入れる儀式を行うためです。魂抜きはこの逆の儀式にあたります。お墓や仏壇に宿っているご先祖様の魂を丁寧に抜き出し、元々はただの石や木でできた物であった状態に戻すという意味合いがあります。 魂抜きを行うことで、これまで大切に守ってきたお墓や仏壇を、感謝の気持ちとともに処分したり、新たなものと交換することができるようになります。例えば、お墓じまいをする際に魂抜きを行うことで、ご先祖様を改めて供養し、感謝の思いを込めてお墓を閉じる事ができます。また、古くなった仏壇を処分する際にも、魂抜きを行うことで、仏壇に宿っていたご先祖様の魂を敬い、感謝の気持ちを持って処分することができるのです。このように、魂抜きは、ご先祖様への感謝の気持ちを表す大切な儀式と言えるでしょう。魂抜きは僧侶に依頼するのが一般的で、お布施が必要となります。お布施の金額は地域や寺院によって異なりますので、事前に相談しておきましょう。